Montag, 23. August 2010

自然の美しさ&恐ろしさ

歩いて歩いて歩きまくった11日間。。。
トレッキング出発地点まで、ものすごい標高をボロバスで登っていく。。。それにしても崖崩れがすごく、何の命の保障も無く運転手は荒い運転で横に崖から転がり落ちたトラックを何台も見ながらどんどんと登っていく。。。私たちもここから落ちるかも!!と何度も冷や汗をかいた。
どうにか無事にトレッキング出発地点に辿り着き、危険なバスの長旅で疲れていた私たちは一日目は短い距離を歩くことに。
それにしても私たちのリュックが重すぎる。。。トレッキングをする殆どの人たちは荷物運びの馬やドンキーを利用しているけど、私には二人のたくましい男がついているし、ということで私たちは自分たちで荷物を運ぶことに!
一人15kから20kの荷物!!食料や水ももちろん自分たちで担いで。。。5100mの山をこの荷物で越えられるか心配だったけど、自分たちで自由にトレッキングして料理もすべて自分たちですることによって、辛い分満足感も十分に味わえた!!
この時期は雨季とはわかっていたけど、毎晩のように雨!!ラッキーなことに歩いているときは雨がほとんど降らず、景色も十分に満喫できた☆
ヒマラヤのほんの一部ではあるけれど、6000m級の山々が周りを囲んでいて、景色を眺めながら必死に一歩一歩進んでいく。。。高所に身体を慣らすために少しずつゆっくりと歩くけど、だんだん身体が重くなっていくのを感じる。
歩いているときは食べ物のことばかり考えていて、夢にまでも私の大好物の納豆の夢を見た☆スーパーに納豆を買いに行ったら売り切れ!という夢。。。ひどすぎる!
トレッキング中はすべて自分たちでご飯やパスタを料理して毎日食事を楽しんでいた☆他にはルーカスがスイスから持ってきてくれたチーズフォンデュをヒマラヤ山脈を眺めながら堪能!贅沢だった!!!

雪解け水や氷河の水が流れる川で、異臭が漂う私たち三人は水浴びをして、大自然で用を足し毎日毎日鼻の穴を大きくして歩き続けた。。。いやぁ~本当に長い道のり。足は水ぶくれと靴擦れだらけで、テーピングをしまくり☆
5000m以上の山越えも思っていたよりはスムーズに歩け、三人とも高山病にもかからず毎日歩き続くことができた。
4000m以上の高所にある小さな村で一泊★この日はテントではなく民家に泊まる事に!!
彼らの生活は本当にシンプルで、馬糞を乾燥させてそれを使って火を起こしたり、食事は毎日のようにご飯だけ。少しサフランのような味付けをしたスープをご飯にかけて食べる。野菜もあまり無く、卵はめったに手に入らなく肉なんてない。
私たちは食事にしても生活用品にしても便利なものがすぐに手に入る生活を送っているけれど、彼らはそんな便利な生活用品の存在さえ知らないんだろうな。。。と考えさせられた。
栄養盛りの子供たちにとっては肉や卵、最低限の野菜が手に入らず痩せている子供たちが多かった。。。
ここ北インドは、同じインドでも顔ぶれがまったく違ってインド人というよりもアジア系の顔が多い。日本人と間違えて、思わず日本語で話しかけそうになってしまうことも!!もちろん、私もよくチベット人に間違えられたけど。。。
インドのチベットといってもいのだろう★チベットからの移民が殆どのようで、チベット仏教のお寺もたくさんあり、お坊さんもたくさん見た。
残念なことに、すべてのお坊さんが純粋ではなく普通にゴミを大自然に投げ捨てたり、お寺を訪ねてもお金の催促をしてくるお坊さん、上から目線で話をするお坊さんもたくさんいた。。。同じ人間なのかもしれないけれど、私にとってものすごく残念に感じた。もちろん、純粋に修行をしているお坊さんもたくさんいるのだろうけど。。。
高所で小さな小さな村での生活は私たちにとってものすごく興味深かった。。。
ヤックチーズ(牛みたいなんだけど、牛じゃない。日本語ではないのかな??)を歩いている途中で、小さな男の子が私たちにわけてくれ、初めて味わった★なかなか旨かった!
私たちのトレッキングゴール地点まで後二日間くらいというところで、地元の人たちからの情報で私たちが次に向かおうとしている更に北のLehというところで大洪水が起こり、外国人観光客を含む185人以上の人が命を落とし、400人以上の人が行方不明と。。。
Lehという場所はものすごい乾燥地帯で、年間降水量もものすごい少ないはずのところ!全ての人が信じられなかったはず。。。それでも自然は何が突然起こるかわからない。
私たちのトレッキングルートでも、川の水量がかなり多く小さな橋が壊れていて、何度と無く渡るのに命がけのところもあった!それにしても私たちは本当にラッキーで、あと一週間ほど早くLehに着いてトレッキングに行っていたら私たちも命を落としていたかもしれない。。。
大雨はほんの15分くらいだったらしい。。。この短い時間で無いはずの川ができ、家を丸ごと、キャンプをしていた人たちはテントごと、たくさんの命を飲み込んで流れてしまった。。。
私たちもすばらしい自然を眺めながら、実際にどんなに大変なことが起きたのかもわからずトレッキングの満足感とものすごい疲れを感じながらようやく目的地に着いた☆
Lehに行く道は大洪水の影響で、たくさんの端が崩れ道は全て通行止め!ということは、同じ道をまたトレッキングで戻るのが早いか。。。嫌だぁ~!!!
とりあえず疲れた身体を休ませている間に道が開くのを待とうということに。。。と、3日後にはどうにか道も通れるという情報が!!ラッキーなことにLehからジープで来ていたスイス人の女性がガブとルーカスが同じスイス人ということで、一緒にLehまで乗せてくれるということに☆ありがたい!!
ガタガタ道を3日間かけてLehへと向かい大洪水の被害から一週間後のLehに辿り着いた。
年間からっからの川には大量の水が流れ、途中の小さな村は大量の水が流れた跡と潰れた家々、崩れた橋の跡。。。空気のきれいなはずの3500mにあるLehの町は埃まみれで、たくさんの人たちがマスクをして崩れた家の周りを歩いている。崩れた家の中には潰れた車が流れ込んでいたりと、どんなにすごい洪水だったかが一週間以上経った後でも良くわかった。。。
Lehの周りにある小さな村は村全体が流されてしまって、跡形もなくなってしまったという。。。
トレッキングどころじゃない!!
ボランティア活動も村で行っていて、私たちも二日間参加することに★
家の中に流れ込んできた土や、どこから流れ込んできたのかここにあるはずの無いものを家から外に運び出す。。。半日間そんな作業をしていても、そうとうクタクタになる!彼らはここ一週間ずっとこんな作業をしているのだろう。。。私たちが手伝った家はまだいい方で、彼らの姉妹はたまたま大洪水があった夜にこの家に来ていたようで、彼女の家と村全体が大全滅してしまったという。。。命拾いはしたものの、全てを失ったと、目に涙を溜めて。また彼らの目の前にある家は13歳の娘を目の前で失ったと。。。
私たちはそんな被害跡を目の前にしていても信じられないほど。その夜に何が起こったのか。。。

大自然を満喫した11日間の後に、自然による大被害を目の前にし考えさせられた一週間。。。
Lehから私たちの友人スーさんのところに置いた荷物をとりに戻るのにまだまだ道がふさがっていたり、車で3日間ほどかかるという。。。
どうにか見つけたジープで予定とは反対方面に向かい、暴動が起こっている村を通過せざる追えず。
この村では毎日のように怪我人や死人が出ているということで、ジープの運転手もかなり慎重に!どうにかその村も通り抜けることができ、約40時間ほどの車の移動でヘロヘロになりながら、スーさんのいるダラムサラに無事に辿り着いた!!
あ~!!久しぶりのベット★ガブとルーカスと三人で大イビキをかきながら次の日の昼まで寝かせていただきました。。。