Mittwoch, 8. Juni 2011

空に近い国

手を伸ばせば届きそうなあおい空、雲なんか本当に触れそう・・・
ものすごく空が近い!!!
余計なものがないからなのかもしれない。
余計な音もしない。風の音や鳥の鳴き声がものすごく響いている・・・モンゴルはそんな国。

モンゴルの首都、ウランバートルで私たちのロシアビザスティッカーが張られたパスポートをスイスから届くのが予定以上に遅れ、かなり長い期間ウランバートルで足止めに・・・

ようやくパスポートも無事に届き、夜行電車に私たちの自転車を乗せ、モンゴルで二番目に大きいといわれている街、エルデネットへ。
三週間ほど自転車をこいでいなかったせいで筋肉がおかしくなってしまったのか、その休暇中に私の腰がおかしくなってしまった・・・
やっとのことウランバートルを脱出できるというのに、列車に乗るときには歩くのも横になるのも、かなり辛い腰痛に襲われ、夜行列車内ではアルプスの少女ハイジにでてくる、クララ(良く言いすぎです・・・)のように足を自力では動かすこともできなくなってしまった。。。
急にこんなひどい腰痛に襲われ、ガブに靴下や靴を履かせてもらうまでに・・・自転車の旅が続けられるのか???とかなり不安に・・・

エルデネットでとりあえず二日間ほど休むことに。調子の悪かったガブとスベンの自転車を大きな町を離れる前に修理するのと、私の腰の復活を祈って・・・
二日後には腰もだいぶよくなり、横になったり座ったりしているよりも動いているほうが楽なことがわかり、食料と水を買い込んで自転車の旅、再出発!!

腰の痛みはやっぱり自転車をこいでいるほうが楽になった・・・あの痛みは何だったんだろう???

出発してすぐにスベンが体力不足と膝の痛みを訴え、彼だけが何度か自転車ごとヒッチハイクをして、何十キロか先で待ち合わせをした。
街を少し離れると車も見かけることが少なくなり、食料や水のことを配慮して、しっかり地図で川や村がある場所を確認しておかないと、本当に何もなくなってしまう・・・

それにしてもこんなに自然に手をつけていない国は、世界中を捜しても少ないのではないだろうか・・・大きな土地を持ち、人口が少ないせいもあるのだろうけど。
空は真っ青で、空気もうまい!!!馬や牛、羊やヤギ、ラクダまでがのびのびと暮らしているように見える。
モンゴルはキャンプ王国といっていいほど、いたるところでテントを張れる場所が見つかる。
もちろん、ヨーロッパ人を見つけたら間違いなく人が集まってしまうので、人目に付かない場所を私たちは探すようにしているけど・・・
それでも、夜(10時くらいまで明るい)や朝にはどこからともなく、馬に乗った牧夫が私たちの前によく現れる!!そして、ものすごい数のヤギや羊も近くに・・・

トイレはもちろん、大自然の中で!!ここモンゴルも他のアジアの国と同じように、一般的に公共のトイレはものすごく汚い☆外で用を足すほうがよっぽど気持ちがいいのだ!!

モンゴルの景色は絵や写真のようで、私たちが絵に入り込んだよう・・・夜はもちろん、プラネタリウム以上の満天の星空・・・
ただ、道路はまだまだ未舗装で、毎日毎日ガタッガタッと全身を揺らし、時には砂漠のように砂だらけの道で、自転車を降りて押さなければいけないことも・・・
天気は温かくなったと思ったら、5月になっても雪やあられに襲われたり、コロコロ変わる・・・
自転車をこぐのに一番辛いのは向かい風☆毎日風が私たちを襲う・・・

でも、自転車で旅をしているからこそ見ることができる景色がたくさんある!!
モンゴルの人たちも優しい人が多い。ただ、お酒問題がどこに行っても目に付く!!特に男の人たちだけど、町でも村でもどこに行ってもウォッカのビンを懐に入れていて、ベロンベロンに酔っ払っている人が多い☆それも、半端じゃない酔い方・・・
勝手に酔っ払っているならいいけど、人に絡んでくる・・・
ウォッカが安すぎるのがいけないんだ!!大きなビンで安いものは、4百円~5百円くらいで買えちゃう・・・
自転車を走っていても、ゴミが落ちていると思えばほぼ間違いなく。ウォッカの瓶☆

小さな村を見つける度に食料の買出しをする。
夜は毎回自分たちで温かいものを料理。手に入るものが決まっているし、何十キロもの食料は毎回運べないので、大体は同じようなメニューになってしまうけれど、毎回食事は楽しみ☆★

西へさらに向かって走る・・・
ただ問題は、モンゴルも大きすぎて私たちのビザ期間ではのんびり走っていられない。
途中は砂漠のように砂だらけで、小さなお店も川もなく本当に乾燥地帯・・・そこでどうにか距離を稼ぐために、ヒッチハイクをすることに!!
といっても、本当に車を見かけない・・・
私たちが走っているときに同じ方向を走る車を、約一週間ほど一度も見かけなかった。
長距離トラックがよく走るという道まで走って、ようやく何台か車を見かけたけど、すべて反対方向に行く車!と、何日か辛い道のりは走っているとようやく夜中ではなく、夕方になんとも大きな三台のトラックが!!!!
ありがたいことに私たちを約280kmほど先の大きな町まで、乗せてくれるということに☆
何時間くらいかかるんだろう。。。???
この道だし、トラックだし最低6時間か8時間くらいはかかるだろうなーと、三人で勝手に想像。
何時につく予定ですか???時計を見せてくれると、今から約4時間ほどの時間。
そんなに早いのか???いいえ!!!!次の日のその時間!!!
ということは今から、15時間以上???ありえる??ありえるんです・・・
途中、数時間ほどの仮眠と何度か起こったタイヤのパンク修理で、結局町についたのはヒッチハイクをしてから20時間後・・・彼らにとっては当たり前なんです。仕事なんです。
私たちはヘロヘロになりながらも、280kmほどもワープできたのだから本当にありがたい!!
彼らはウランバートルと私たちが到着したウランゴンと言う町を行ったり来たりする運送の仕事をしているようで、毎回片道50時間から60時間かけてトラックを走っているという・・・
すごすぎる★

ここウランゴンで何日かボロボロの膝と腰を休めて、大量に食事を買い込み、約10日間ほどでロシアとの国境に入る予定!!ここからはおなじもんごるでも、少し違う人種の人たちが住んでいて、景色も違うという。楽しみ!!

それにしても久しぶりのインターネット。
早速、日本の大震災のニュースをチェック・・・自転車を走りながらもずっと考えていた。
中国やウランバートルで出会った何人かの旅人たちの中には、日本行きを予定していたけれど、今は旅をするのにはいい時期じゃないということで、泣く泣くキャンセルしたという人がいた。
それでも、すぐにでも時期を見て絶対に行きたいという人がたくさん。
逆に、私たちの友人スベンは日本にはもう一生行かない!魚なんてすべて茶色い目をしていて被爆しているに違いない・・・なんて。友人の口からこんなことを聞くなんてかなり悲しいけれど、第三者だから言えること。何も知らないからいえること。
実際に被害にあった人たちがどんな気持ちで立ち上がろうとしているか・・・
私も含めて、第三者は特にそして海外ではどんな風に情報が流れているかはわからないけど、テレビや新聞、インターネットからの情報のみ。みんな言いたい放題・・・
人それぞれ考え方は違うけれど、スベンのような考え方の人たちもたくさんいると思うと悲しい★
もちろん出会った人の中には、他の国だったら間違いなく立ち直ることもできないだろうけど、日本だからこそ、間違いなく立て直せることができる!!といってくれる人も!私自身も、ガブもそう思っている。そして祈っている。

明日は早速、ウランゴンを出発してさらに西へ・・・

昨日はここウランゴンに住んでいるという、アメリカ人家族に道で会い、夕飯に招待してもらった☆しかも、私たち三人が夢にまで見た★ピザ☆
本当にうまかった!!私はよく、納豆の夢を見る・・・スーパーに行って売り切れ!という夢・・・
日本に帰ったら、うまい日本米と納豆をこれでもかっ!って言うほど食べたい!!!!