Freitag, 8. April 2011

メッセージ

シャングリラから北に向かって、4700m以上もの山々を必死に越える。。。寒さでか、標高でなのか、それとも坂が辛いのかよくわからないけれど、ペダルをこぐのがかなり辛い。一度だけ悪天候に見舞われ、突風と雪、あられを顔面に受けながら鼻水を凍らせて前に進んでいるつもりでペダルを必死に動かす。。。4000mくらいのところまで下り、隠れられそうな寝所を探しテントを張る。この日、珍しいスイスの友人からガブの携帯にメッセージが送られてきた。ここ中国は4000m以上の山の上でも携帯がつながる!!すごい! 彼からのメッセージは、私たちが今どこに居るのか、無事なのか。と・・・???私たちは彼に中国に居ることを伝えると、翌日彼からまたメッセージが届き、私の日本に居る家族や友人が無事でありますように。。。と?????日本で何かあったんだ!!!!!何があったんだろう???まさか、地震では・・・こんな山の上ではどうにもできない、たまたまこの日は一週間の長い長い辛い道のりを終え、久々に少し大きな村の安宿に泊まるときで、ちょうど久しぶりのシャワーを浴びようとしていた時に彼からのメッセージだった。 急いで宿の人にパソコンが使えるかを聞きに行ったけど、山から下りてきたとは言ってもこの村も標高4000mに位置し、電気が通らないことも多々あるようで、彼らのパソコンはインターネットも繋がらず、ホットシャワーと宿の人は言っていたのに、冷たい水しか出なかった。。。結局冷たい水で震えながら簡単に水浴びをするはめに・・・これじゃ、テント生活と同じだ。。。 どうにか日本の状況を知りたいと思っていたときに、パソコンを持っている外国人観光客が同じ宿に!!しかも一人は日本人じゃないか!!!彼も必死に日本の状況をインターネットからニュースを読んでいたようで、昨日あった日本での大地震、津波そして原発問題を簡単に教えてくれた。彼と、もう一人韓国の人にパソコンを借りて日本に居る家族や友人に連絡。無事を何とか知ることはできたけれど、どんな状況なのかが全く分からない。。。96歳のばぁちゃんは福島のいわきに伯父と住んでいて、無事なのかが分からない・・・かなり心配★でも、後日無事を確認。 インターネットだけではなく、テレビもなく何の詳しい情報もないまま走り続ける。。。中国のビザを延期するためにさらに先にある大きな村、康定(カンディン)に向かう。康定までの道のりにもさらに大きな峠越えがたくさんあって、私たちの残りのビザ日数ではとてもじゃないけど間に合いそうにない。。。(前から分かっていたので、途中でバスを利用するつもりだった)とりあえず走り出す。。。早速、長~い長~い上り坂が私たちを待っていた★そんなときに自転車も積めそうな警察の車が私たちの横を通る。あ~、警察とめてヒッチハイクすればよかった!!!と、後ろから同じくらいの大きさの白い車が★ とりあえずペダルをこぎながら、しっかりと親指を立てて車を止めようと試みる。。。救急車だ!!と、その救急車は私たちの前に停まり、まさかのまさか私たちを自転車ごと車に乗せてくれ、康定まで連れて行ってくれることに!!!!ラッキーすぎる。。。。 ここから康定まではバスで約10時間。しかし、ここ中国は警察などの公務員(救急車の人たちも)は何でもできちゃう!!彼らは私たちを乗せてものすごいスピードで狭い道を走り高い峠をどんどん越えていく。。。前に遅い車が居れば救急車のサイレンを鳴らして追い越す。しかも、三人のうちの一人若い人がビールを飲みながら後ろに乗っていたガブにも缶ビールを渡してきた☆本当に救急車だよな~と、もう一度車のステッカーを確認。間違いなく救急車だ!でも、彼らが何をしているのかは最後まで分からず。。。とにかく約6時間ほどで彼らは私たちを康定まで運んでくれた!!ありがたや~☆ ビザ延長申請の為には外国人も泊まれる(警察に登録がしてある)宿に泊まり、そこで私たちの身元証明を登録必要があり、テントは駄目!まぁ~大きな村や町ではテントが張れる場所を見つけるのも大変だけど・・・大きな村や町での宿探しは本当に難しく、安宿はほとんど外国人を受け入れられず、(警察のチェックがある)外国人は高い宿に行けと。。。見つけるのに時間がかかったけれど、どうにかそれほど高くない宿を見つけ、しっかり身元登録も。早速、久しぶりのテレビをつけ英語のニュースチャンネルを探す。。。ない!でも中国語で日本で起こった震災のニュースをしっかり流している。信じられない光景が目に・・・映像だけでもどんなにひどいことになっているかが伝わってくる・・・ インターネットショップを何件も回ったけど、やっぱり外国人を一切拒否。最後の一軒、駄目もとで聞いてみる。そこは唯一外国人登録がしてあるようで、私たちも使うことができた!インターネットから日本の状況を少し知る・・・ つい最近二度目の大きな地震があったニュージーランドのニュースを耳にした後、まさか自国でもこんなことになるとは・・・そして原発問題。原発に関して全く知識のない私は、どんなに危険なのか、これからどうなってしまうのかも分からない・・・とにかく、二次災害、三次災害と広がらないことを祈るだけだ。。。神様、お願いします!! 翌日ビザ申請のために、出入国管理の警察署へ。中国の観光ビザは通常一ヶ月ごとに申請でき、二回だけ延長できる。(計三ヶ月間)今回は私たちにとって最後の延長申請。私たちの今現在のビザが切れるのが5日後、彼らが言うには延長申請を今日してしまうと、残りの5日間が消えてしまうので、5日後に申請に来たほうが良いのでは?と。自転車で旅をしている私たちにとっては5日間という時間は貴重なので、仕方なく5日後に申請することに・・・ここ中国にはどんなに小さな村でも警察署があるが、ビザの申請ができる場所は決まっていて、この為に私たちはここ康定まで来た。ここからは更に北に向かって小さな村々を走る予定だった・・・だった。と言うのはこのアホな康定警察のせいで、私たちの予定が全て狂ってしまうことに!!予定だけではなく、宿代や交通費、そしてお金で買えない時間までも彼らのせいで無駄にすることに!!! ビザ申請をするまでの時間はもちろん、インターネットで日本のニュースばかり見る。そして食。運悪く、ガブも珍しく私までもが何かに食あたりし、二日間ほど下痢と嘔吐に襲われる・・・トイレとお友達★ 警察はわざわざ私たちが泊まる宿主にまで電話をかけてきて、私たちがまだそこに居るか、明日は申請に来るかを確認してきたらしい。この町もチベットからそれほど遠くなく、周りにはチベット人たちが住む小さな村々がある。きっと、警察は私たちが自転車でこっそりとチベット入りをしないかを心配しているのかもしれない。。。 翌日警察に行き、全ての必要書類を渡す。数分後、同じ警察が戻ってきて何を言うかと思えば・・・『パスポートに貼るビザステッカーの在庫がないので、ここ康定ではビザの延長申請は不可能。大きな街、成都(チェンドゥ)の出入国管理警察に行ってくれ!』と・・はぁ~??????何言っているんだこのアホ警察!!その成都はここからバスで約8時間。しかも今日で私たちのビザは期限切れ。明日は土曜日で警察は閉まっている。私たちが申請に来ることも分かっていたし、お国でやっている出入国管理局(警察)が、そんなんでいいのか・・・いや、ここ中国は警察だからこそ何でも言える、何でもできる。。。実際にステッカーがないことが本当なのかは未だに分からないけれど、それともチベット地区から私たちを遠ざけたかったのか分からない★ ビザは手書きじゃないのだから、私たちの詳細をパソコンに入力して、ステッカーが届いたら印刷すればいいだけじゃないのか??と言うと、ステッカーがいつ届くかも分からないし、それは僕の仕事じゃないから分からない!と。アホ過ぎる・・・上司は更にアホで、私たちに向かって手で追い払うように成都に行け!成都に行け!と。。。しまいには、冷静に彼らのアホ振りに対応していた私たちに対して、『ヨーロッパや日本に僕達が行くのにはビザの申請が難しいのに、中国はこんなに簡単に君達にビザを与えている!』と個人的な感情までも。。。彼の大事なところに蹴りを入れてしまう前にここを退散したほうがよさそうだ。 結局成都に行かざる終えず、とにかく成都の管理局に電話も入れてもらい、しっかりと私たちのビザの詳細を一筆書いてもらいアホな警察署をでていった。 既にお昼を過ぎていたけど、急いで荷物をまとめ成都方面へ走る。バスはなく、ヒッチハイクもうまくいかず、結局隣の町まで走った後、翌朝出るバスを待つことに・・・自転車の部品(タイヤなど)をはずしてバスに積み込み、成都へ!康定のアホ警察が土曜日は出入管理局は閉まっているけれど、私たちのために開けて待っていると。成都に到着し、直で警察に向かうと警備員がドアのところに立っていて、今日は休みだから月曜に来てくれと。書類を見せても同じことを言う。へ???警備員の携帯を借りて康定のアホ警察に電話すると、そんなはずはない!と・・・そんなはずがあるのだ!とにかくアホから成都の担当者に電話を入れてくれ!!約三十分後くらいに担当の女性が私たちのところに来てくれた。結局週末はビザの申請はできないと・・・そしてまずは宿を見つけ、そこで私たちの身元証明を登録し、月曜日に来てくれと、丁寧に説明してくれた。宿探しへ。。。ここ大きな街には、私たちが今までに泊まった宿よりも倍ほど高い宿しかなく、少しでも安い宿を見つけるのに二時間以上もかかったが、どうにか見つけ、月曜日には無事に申請ができ数日後にようやくビザ取得! 私たちが走ろうと予定していたルートからかなり外れてしまい、元の場所に戻る気力もなくもう一度ルートを考えることに・・・ここ中国から日本へ、もしくわ韓国経由で日本に入り、九州から北海道に向かって走ろうと予定をしていたけど、今日本をのほほんと走る気にもならず、食べ物や水問題で大変なときに家族や友人のところに居候するのも気が引ける・・・ならばずっと行ってみたいと思っていた『モウコハン』の源、モンゴルを走ろう!!!ということに。早速モンゴルのビザ申請、中国とモンゴルの唯一の国境に近づくために中国の首都、北京へ・・・・!!!!成都から電車で約32時間。 北京ではありがたいことに、カウチサーファーと同じような仕組みのウォームシャワーと言う自転車で旅をする人たちのサイトから、RayとFlorence、三匹の猫の家にお世話になることに★ 本当にありがたいことに、彼らの家では部屋だけではなく、台所もシャワーも全てを私たちだけで使わせてもらえ、私たちにとっては五つ星ホテルなんかよりも優雅に、かなりのんびりさせてもらった・・・ガブも私も通常は大都市があまり好きではないけれど、ここ北京は意外にも興味深いものがたくさんあり、大きな街を自転車で走るのが嫌いな私も、ここ北京には自転車のスペースがあり、気持ちよくまでとはいかないけど、かなり乗り回すことができた☆ モンゴルのビザ申請も無事に終わり、自転車の壊れた部品などを取り替え、着々と次への準備が進んでいった。 もちろん、北京ダックもしっかり堪能!!しかも、彼らにご馳走になってしまった・・・このお返しはいつの日か・・・モンゴルは私たちの友人、あのSvenスベンがまたまた私たちと合流し一緒に旅をすることに!!もちろん、チーズフォンデュとチョコをスーパーで半額を見つけたら持ってきてと、お願いしました!! 明日は内モンゴル(中国)に向かって北京を出発。ここからモンゴルの国境まで約800kmくらい、万里の長城も通過する予定!!!楽しみ★

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